PBRからみた日経平均下値の考え方
ブログ記事更新です。
本日もよろしくお願いいたします。
日本は緊急事態宣言の発令があったものの、未だコロナの収束の兆しは見えておりません。
専門家からは外出自粛を求めてから、効果が出るのは2週間以降と言われておりますので、早ければ来週あたりから効果が出れ来るのかもしれません。
しかし、いつ終わるかの予測は難しく長期化する可能性もあります。
日本株において目下の注目は企業の業績発表、更にはサプライズな減配、無配発表でしょうか。
08年度のリーマン時に減配した業種は自動車、輸送、鉄鋼などが多いです。
今日付けで発表されたソフトバンクの下方修正の見通しはインパクトが大きかったですね。(また別日にソフトバンク考察はやろうと思います。)
減配が発表されると株価も下値を模索する展開となる。
目安となる下値を前回、PERから見る日経平均の下値をイメージトレーニングしてみたが、今回はPBRで見てみよう。
下記が過去の日経平均とPBRの推移です。
現在のPBRの水準は1.42倍となっています。おやっ?
日経新聞社のHPに出てるPBRと数値がズレているな、、https://www.nikkei.com/markets/kabu/japanidx/
HP上だと既に1倍を切って0.92倍となっている。
調べてみたらこれ、加重平均ベースでの試算のようです。
日経平均はTOPIXと違って単純平均べースなので、尺度を合わせ4/10時点19,498円の単純平均で算出するとPBRは1.44倍になります。(出所元:ブルームバーグ)
1倍に直して試算すると13,540円。リーマン時のボトム0.90倍に合わると12,186円。うーんこれは流石に悲観的過ぎるかな、、
日銀も19,000円は割らせたくない様子。なので上値は19,000円、下値は13,000円が妥当なラインだと思います。
最後に今日時点で筆者が考えるシナリオを幾つか考えてみた。
- 日銀の買い支えがこのまま奏功し安定推移。
- グローバルでコロナ感染者数の更なる深刻化に伴いリスクオフ→二番底を試す展開。
- 緊急事態宣言の延長、日本国内でのコロナウイルス対応が長期化→株価はジリジリと下がる長期低迷期に入る。
- 中国、米国の収束の兆しが加速、他地域よりも先導してリカバリー→回復はU字回復に移行。
以上、ご意見・ご質問お待ちしています。